公式マニュアル · 用語集

Shadowrocket 用語集

まず現在の画面を確認し、用語の適用範囲を見極めましょう。英語の画面表示やルールの原文を保ち、よく使う用語を5つのカテゴリに分けて解説します。操作手順は使い方ガイド、接続トラブルはトラブルシューティングをご覧ください。

01 · 画面とスイッチ

画面の項目と接続モード

画面表示は、大文字・小文字や表示場所によって意味が異なります。特にConfig画面、Global RoutingのConfigモード、ルール内の大文字のポリシーを区別してください。

Home
サーバー一覧の確認や接続先の選択、接続の開始・停止を行うメイン画面です。一覧に項目が表示されていても、設定が読み込まれたことを示すだけで、サーバーに接続できるとは限りません。接続後は実際にアクセスできるか、ルールが一致しているかも確認してください。
Global Routing
通信全体の処理モードを決める設定です。よく使われる選択肢はConfig(設定)、Proxy(プロキシ)、Direct(直接接続)の3つです。トラブルを調べる前に現在のモードを確認しないと、全体モードの影響を個別ルールの不具合と誤認することがあります。
Config
画面名としてのConfigは、設定ファイルを管理する領域を指します。Global RoutingのConfigは、現在の設定に従って通信を処理するモードです。Config画面を開くことと、設定ファイルを有効にすることは別です。ファイルの読み込み後、実際に使用する設定を確認してください。
Proxy / Direct
Global RoutingのProxyとDirectは、通信全体をプロキシ経由または直接接続で処理するモードです。ルール末尾の大文字のPROXY、DIRECTとは階層が異なります。全体がDirectの場合、ルールにPROXYと書かれているだけで通信が必ずプロキシ経由になるとは限りません。
On Demand
設定したネットワーク条件に応じて接続を開始する仕組みです。定期的な速度測定や、最速サーバーの自動選択とは異なります。有効にした後は、普段使うWi-Fi、モバイル通信、ネットワーク切り替え時にそれぞれ動作を確認してください。手動で切断して再接続した場合も、関連する条件を確認しましょう。
Add Server
利用者自身が所有するサーバー情報を手動で入力する項目です。まずプロトコルを選び、フォームにAddress、Port、認証情報を入力します。必要な項目はプロトコルごとに異なるため、項目名が似ていても別のプロトコルの入力方法を流用しないでください。

02 · プロトコル

サーバー情報に対応するプロトコル

プロトコル名は接続方式や認証方式を示すもので、通信速度のランクではありません。利用者が所有するサーバーの完全な設定情報を確認してください。プロトコル名だけから通信方式やTLS設定を推測しないでください。

Shadowsocks
指定された暗号化方式とパスワードでプロキシ通信を行うプロトコルです。アドレス、ポート、暗号化方式、パスワードをサーバー側の設定と一致させてください。表示名を変更しても認証エラーは解消しません。暗号化方式を任意に選ぶこともできません。
VMess
認証機能を備えたプロキシプロトコルで、UUIDを認証情報の一つとして使うことがあります。通信方式、Host、Path、TLSなどは個別に確認してください。UUIDが正しくても、接続に必要な設定がすべて揃っているとは限りません。認証処理によっては、デバイスの時刻が正確であることも必要です。
VLESS
ユーザー識別と通信のセキュリティ設定を分けて扱うプロキシプロトコルです。UUIDが設定されているだけで、接続が暗号化されているとは判断できません。サーバー指定の通信方式とセキュリティ設定を確認してください。VMessの設定をそのままVLESSに流用することはできません。
Trojan
一般にTLSとパスワード認証を組み合わせるプロキシプロトコルです。Address、Port、Password、SNIを確認してください。サーバーのアドレスと証明書に使われるドメインは異なる場合があります。証明書エラーが発生したら、検証を無効にするのではなく、名前とサーバー設定を確認してください。
Hysteria2
QUICをベースとするプロキシプロトコルです。接続状況はサーバー設定や、利用中のネットワークでのUDPの扱いに左右されます。認証情報やTLS名などはサーバーの案内に従って入力してください。プロトコル名は速度を保証するものではなく、タイムアウトの原因がパスワードとは限りません。
WireGuard
公開鍵と秘密鍵を使って暗号化トンネルを構築するプロトコルです。接続先の公開鍵とローカルの秘密鍵は役割が異なります。鍵の組み合わせ、接続先アドレス、ルーティング設定をまとめて確認してください。秘密鍵は機密情報のため、トラブル調査用の資料にそのまま載せないでください。
HTTP / SOCKS5
よく使われる2種類のプロキシプロトコルです。サーバーによってはユーザー名、パスワード、TLSの設定も必要です。HTTP CONNECTはトンネルを確立する方式ですが、プロキシサーバーまでの接続でTLSが有効とは限りません。SOCKS5も、名称だけで暗号化の有無は判断できません。

03 · ルールキーワード

照合条件と実行ポリシー

通常、ルールには照合タイプ、条件、ポリシーの順に記述します。ルールの順番も設定の一部です。先にある範囲の広いルールが一致すると、後続の詳細なルールは判定されないことがあります。

[Rule]
設定ファイル内に記述するルール群です。上から順に条件を照合し、対応するポリシーを選択します。ルールはサーバー一覧ではなく、新しい接続情報を作成するものでもありません。適用結果を調べるときは、現在の設定、Global Routing、ルールの順序をあわせて確認してください。
DOMAIN / DOMAIN-SUFFIX / DOMAIN-KEYWORD
DOMAINは完全なドメイン名、DOMAIN-SUFFIXは指定したドメインとそのサブドメイン、DOMAIN-KEYWORDはドメイン内に含まれるキーワードを照合します。条件には通常、完全なWebページのURLではなくドメイン名を指定します。スキーム、ページパス、クエリパラメーターは含めません。短すぎるキーワードは照合範囲が広がるため注意してください。
IP-CIDR / IP-CIDR6
IPv4とIPv6のアドレス範囲をそれぞれ照合します。スラッシュの後ろのプレフィックス長によって対象範囲が決まります。たとえば192.168.0.0/16は単一のホストではなくIPv4のアドレス範囲です。ルールを作成する前に、対象の通信が実際に使用するアドレス種別を確認してください。
GEOIP
アドレスデータベース上の地域分類に基づいて対象IPを照合します。デバイスの所在地を判定するものではありません。データベース上の情報と、サービスの実際の設置場所や事業上の地域が異なる場合があるため、GEOIPですべての詳細なドメインルールを代替することはできません。名前解決後のIPアドレスが変化すると、結果も変わることがあります。
FINAL
それ以前のルールに一致しなかった通信を処理します。通常はルール群の末尾に配置します。すべてのルールの判定後に結果を上書きするのではなく、通信の最終的な行き先を指定します。早い位置に置くと、後続のルールが照合されない場合があります。
PROXY / DIRECT / REJECT
ルールのポリシーです。PROXYはプロキシ経由、DIRECTは宛先への直接接続、REJECTは一致したリクエストの拒否を表します。DIRECTはシステムのすべてのネットワーク設定を無視するという意味ではありません。REJECTも単に画面要素を非表示にするものではありません。ルールが適用されるかは、先行する照合条件にも左右されます。

04 · サブスクリプションと設定

読み込みデータと復元の範囲

受け取ったものが単一サーバーの共有リンク、サーバーのサブスクリプション、リモート設定ファイルのどれに当たるかを確認してください。いずれもリンクやQRコードで共有できますが、同じ画面から読み込むとは限りません。

サブスクリプション
利用者が契約済みのサービスから提供されたURLを使い、サーバー情報を取得・更新する仕組みです。クライアントアプリの購入とは別です。サブスクリプションURLにアクセス情報が含まれる場合があるため、スクリーンショットやログに公開しないでください。更新に失敗した場合は、URLへのアクセス、データ形式、サブスクリプション自体の状態を分けて確認してください。
サーバー
プロキシ接続を受け持つリモートサーバーで、「ノード」とも呼ばれます。通常、一覧の各項目にはプロトコル、アドレス、ポート、認証情報が含まれます。表示名は識別用のラベルにすぎず、名前を変更してもサーバーアドレスや接続可否は変わりません。
Subscribe
Config画面の関連操作からリモート設定を購読するための項目です。利用できる操作は現在の画面で確認してください。項目名がSubscribeだからといって、サーバーのサブスクリプションURLを入力できるとは限りません。URLから返されるものが設定ファイルかサーバー一覧かを先に確認してください。
設定ファイル
ルール、DNS、その他の対応設定をまとめるテキストファイルです。サーバーのサブスクリプションとは主な用途が異なります。読み込み後に有効になっているか確認してください。リモート更新によってローカルの変更が上書きされる場合があります。変更前に復元できるコピーを保存し、有効化する項目の役割を理解しておきましょう。
iCloud同期
アプリが対応するデータをiCloud経由で同期します。同期対象や操作場所は、現在のアプリ画面で確認してください。すべてのシステム権限や接続状態を含む完全なバックアップではありません。機種変更後は設定ファイルの有無、使用中の設定、サーバー認証情報の有効性を確認してください。
購入済み
App Storeで過去の購入履歴を確認し、アプリを再入手するための項目です。購入時に使用したApple Accountでサインインしてください。アプリの再入手と設定の復元は別の操作です。Shadowrocketを再入手してもサーバー情報が復元されるとは限りません。システム要件、ファミリー共有、ユニバーサル購入の適用範囲はApp Storeの製品ページをご確認ください。

05 · DNSとネットワーク

名前解決・テスト・接続の安全性

接続スイッチ、ドメイン名の解決、サーバー認証、実際のサービスへのアクセスは、それぞれ別の確認項目です。一つの項目が成功しても、その条件が満たされたことを示すだけで、接続全体の確認にはなりません。

DNS
ドメイン名をIPアドレスなどのレコードに変換する仕組みです。名前解決の結果は、ネットワークやサービスの構成によって変わることがあります。名前解決に成功しても宛先ポートに接続できるとは限りません。サーバーのテストに成功しても、すべてのドメインが正常に名前解決されるとは限りません。調査時は名前解決の失敗と、その後の接続失敗を分けて記録してください。
DNS over HTTPS
HTTPS経由でDNSクエリを送信する方式で、DoHと略されます。保護されるのは該当する名前解決リクエストの通信であり、すべての通信がプロキシ経由になるわけではありません。設定したDNSサービスに到達できない場合、実際の通信を開始する前に待機やエラーが発生することがあります。
Connectivity Test / レイテンシ
Connectivity Testは、特定のテスト条件で接続状況を確認します。レイテンシは通常、そのテストにかかった時間を示します。結果はテスト方法、接続先、利用中のネットワークに左右されるため、ダウンロード速度に直接換算できません。タイムアウトはテスト先や名前解決経路が原因の場合もあるため、実際のアクセス状況とあわせて判断してください。
TLS / SNI
TLSは接続を保護します。SNIはハンドシェイク時に接続先のホスト名を示す情報です。Addressには接続先アドレスを指定できますが、SNIはサーバーのTLS設定に合っている必要があります。証明書の名前が一致しない場合は、ドメイン名、証明書、デバイスの時刻を確認し、検証を無効にするのではなく設定を修正してください。
URL Rewrite
設定条件に応じてリクエストURLを書き換える機能です。通信の経路を選択するルール分岐とは役割が異なります。動作するかどうかは、リクエストを参照できるか、照合条件や関連設定が適切かによって決まります。あらゆる暗号化データを処理できると考えず、用途を理解した項目だけを有効にしてください。